2025年9月10日（水）、カルティエ 値上げが正式に実施されます。今回のカルティエ 価格改定は、ジュエリーや時計で約5%、アクセサリーで約7%、修理やアフターサービスで約10%と発表され、幅広いカテゴリーに影響が及びます。ブランドの愛用者や購入を検討している人にとって、重要な転換点となる改定です。

本記事では、このカルティエ価格改定の全体像を整理し、人気モデルごとの改定一覧や芸能人が愛用する注目シリーズ、さらに過去10年間の価格推移と今後の見通しについても解説します。値上げ前に考慮すべきポイントをまとめ、読者が適切な判断を下せるようわかりやすく案内していきます。

1. カルティエ値上げ 2025年9月10日｜公式発表の概要

カルティエは2025年9月3日（水）に、翌週10日（水）から実施される新たな価格改定について正式に発表しました。今回の改定は日本を含むグローバル全体で一斉に行われ、対象はジュエリー、時計、アクセサリー、アフターサービスにまで及びます。発表によれば、ジュエリー・時計は平均約5%、アクセサリーは約7%、修理やサービス料金は約10%の引き上げとなります。

従来の改定では2週間程度前に通知されることが多かったのに対し、今回はわずか1週間前という短い告知期間であり、市場や消費者にとっても意外性のある発表となりました。また、公式サイトや店頭での掲示は原則なく、主に外商担当者や店舗スタッフを通じて案内される形が中心です。事前に改定後の価格を把握したい場合は、店舗または公式カスタマーサービスに直接確認することで、詳細を入手することが可能とされています。

2. 人気モデル別価格改定一覧【2025年9月10日最新】

📿 ダムール ネックレス・ブレスレット

💍 LOVEリング・ブレスレット

🔗 トリニティリング・イヤリング

✨ Clash de Cartier（クラッシュ）

🕰 Santos de Cartier ネックレス・ブレスレット

⌚ タンク・パンテール・ベニュワールなど時計モデル

3. 芸能人も愛用するカルティエ｜注目モデルと使用例

カルティエは国内外の著名人に愛され、レッドカーペットや広告キャンペーン、ドラマ・雑誌撮影などで頻繁に登場しています。ここでは日本と海外の芸能人の具体的な愛用例をまとめました。

人物	肩書	着用モデル	シーン・出典
アンナ・サワイ	俳優	リフレクション ドゥ カルティエ リング／ハイジュエリー	2024年エミー賞レッドカーペットで着用、Cartier公式アンバサダーとして登場【VOGUE / PR TIMES】
香取慎吾	俳優・アーティスト	タンク アメリカン WGTA0134／パンテール リング・ネックレス／サントス ネックレス	「結 MUSUBI」展オープニングにてカルティエ一式を着用【NB Press Online】
今田美桜	俳優	クラッシュ ドゥ カルティエ イヤリング・ネックレス・リング	「結 MUSUBI」展オープニングでセットアップにコーデ【NB Press Online】
平手友梨奈	俳優・アーティスト	タンク フランセーズ SM YG／パンテール バッグ	「TIME UNLIMITED – カルティエ ウォッチ」イベント出演【ACTRESS PRESS / ENCOUNT】
玉森裕太	アーティスト（Kis-My-Ft2）	トリニティ リング（ピンキーに2連重ね付け）	「TRINITY 100」セレブレーションに参加、私物リングを披露【FASHIONSNAP】
常田大希	ミュージシャン（King Gnu）	トリニティ 100周年記念モデル	「TRINITY 100」セレブレーションで着用【The First Times】
松嶋菜々子	俳優	ダイヤモンド ハイジュエリー（約3億円相当）	「結 MUSUBI」展オープニングにて豪華ジュエリーを着用【VOGUE JAPAN / 日刊スポーツ】
ラミ・マレック	俳優	タンク フランセーズ	2023年新キャンペーンに出演、公式アンバサダー【Forbes / VOGUE】
カトリーヌ・ドヌーヴ	俳優	タンク フランセーズ	ラミ・マレックと共演したキャンペーンに登場【Forbes】
エル・ファニング	俳優	グレイン ドゥ カフェ コレクション	2023年グローバルアンバサダー就任、キャンペーンビジュアルに登場【Cartier公式 / Yahoo】
リアーナ	アーティスト	1925年製ウォッチブローチ／ハイジュエリー ネックレス	2025年メットガラで着用【PR TIMES】
ティモシー・シャラメ	俳優	1955年製 ヴィンテージ ブローチ	2020年アカデミー賞レッドカーペットで着用【Town & Country】
トロイ・シヴァン／ウィロー・スミス／ジャクソン・ワン／メイジー・ウィリアムズ	アーティスト・俳優	パシャ ドゥ カルティエ	2020年のPashaキャンペーンでアンバサダーに起用【Hodinkee / Harper’s BAZAAR】

※掲載は公的なキャンペーン発表・報道・イベントで確認された事例に限定しています。

4. 過去10年間の価格推移と今後の予測

カルティエは過去10年間、定番コレクションを中心に着実に価格を引き上げてきました。特にゴールドやプラチナを用いたジュエリーと人気ウォッチは、為替や原材料の影響を強く受けており、二次流通市場の価格動向にも直結しています。

年	LOVE ブレスレット SM	トリニティ リング	タンク フランセーズ	平均改定率
2015年	¥540,000	¥180,000	¥480,000	–
2017年	¥580,000	¥198,000	¥520,000	+7〜8%
2019年	¥640,000	¥220,000	¥590,000	+10〜12%
2021年	¥710,000	¥250,000	¥680,000	+11〜13%
2023年	¥750,000	¥290,000	¥890,000	+8〜9%
2025年（改定前）	¥786,500	¥335,500	¥1,346,400	+5〜7%
2025年（改定後）	¥825,000	¥368,500	¥1,425,600	+5〜9%

表からも分かるように、カルティエの代表モデルはこの10年間で20〜40%以上の値上げが進行しています。特に2020年以降は円安と金相場の上昇が重なり、価格改定のスピードが加速しました。

今後については、2026年以降も金・プラチナなどの原材料価格が高止まりする可能性が高く、さらにブランド戦略として高級感を維持するため年率3〜6%程度の値上げが継続すると予測されます。一方で中古市場では「資産価値が上がるブランド」として需要が集中し、人気モデルは正規価格を上回るケースも出てくるでしょう。

5. 値上げの背景と要因

カルティエの2025年9月値上げは単なるコスト反映ではなく、国際的な経済環境やブランド戦略が複合的に作用しています。以下では、特に影響の大きい3つの要因を整理します。

① ゴールド・プラチナなど原材料費の高騰

カルティエのジュエリーや時計に欠かせないゴールドやプラチナは、近年急激に価格が上昇しました。採掘コストや地政学リスク、投資需要の増大が背景にあり、価格改定の大きな要因となっています。

年	ゴールド価格（1g）	プラチナ価格（1g）	前年比変動率
2022年	¥7,500	¥4,200	–
2023年	¥9,200	¥5,100	金 +22.7%／Pt +21.4%
2025年	¥10,000	¥5,400	金 +8.7%／Pt +5.9%

特にゴールドは10年間で約40%以上上昇しており、カルティエの人気コレクション「LOVE」「トリニティ」にも直接反映されています。

② 円安と為替変動の影響

もう一つの大きな要因は円安です。2015年に1ドル=120円前後だった為替は、2025年には一時150円台まで進行しました。これにより輸入コストが膨らみ、日本国内価格に強く反映されています。

高級ブランドは為替差を吸収しきれず、短期間での値上げにつながるケースが増えています。カルティエも例外ではなく、今回の値上げはその典型例です。

③ ブランド戦略としての価格改定

カルティエは単なるコスト転嫁ではなく、ブランド価値を維持・強化するための戦略的な値上げを行っています。価格を一定以上に保つことで「希少性」「資産性」「高級感」を高め、ラグジュアリーブランドとしての地位を確固たるものにしています。

これはエルメスやシャネルなど他の高級ブランドとも共通する戦略であり、価格改定はブランドの魅力をさらに高める手段の一つとして機能しています。

6. 値上げ前の購入戦略｜いつ・どこで買うのが最適？

カルティエの価格改定は、購入を検討している人にとって「いつ」「どこで」買うかが重要な判断基準となります。ここでは改定直前の行動プラン、購入ルートの比較、在庫と決済の実務ポイントを整理します。

① タイミング別アクション（改定7日前〜当日）

時期	行動	目的
改定7日前	希望モデル・サイズを確定、取り置きや在庫確認を依頼	改定前に購入枠を確保
改定3〜5日前	在庫が減少傾向、支払い方法（カード上限・ポイント還元日）を整備	決済の準備を完了
改定1〜2日前	取り置き期限や来店予約を再確認、複数店舗で並行確認	購入確度を最大化
改定当日（午前）	開店直後に来店し、旧価格での最終決済を試みる	価格切替前のラストチャンス

② 正規・免税・並行・中古ルート別メリット比較

購入ルート	メリット	注意点
正規ブティック／公式EC	正規保証・刻印・サイズ調整・最新入荷情報	在庫制限・取り置き条件が厳しい
免税店（海外・空港）	消費税が免除、為替次第で割安	アフターケアが国跨ぎになる可能性
並行輸入・正規外EC	旧仕入れ品なら改定直後も旧価格で入手可能	保証範囲・真贋確認が必須
中古マーケット	定価より安価な場合あり、廃盤モデル入手可	鑑定書・付属品・状態チェックが必須

③ 在庫確保と支払い準備の実務ポイント

• 在庫確保：希望モデルの素材違いやサイズ違いも許容範囲を設定すると、提案を受けやすい。
• 決済準備：カードの一時増枠、ポイント還元日、分割払いやボーナス払い可否を事前確認。
• 付帯サービス：刻印・サイズ直し・ギフト包装は改定前の旧料金で依頼可能な場合がある。
• 証跡を残す：見積書・領収書・シリアル番号を保管し、保証や資産価値に備える。

7. 値上げ後の影響とリスク

カルティエの価格改定は、正規ブティックだけでなく中古市場や並行輸入市場にも波及します。また需要が急増することで、偽物の流通リスクも高まります。ここでは値上げ後に想定される影響を整理します。

① 中古市場・並行輸入の価格動向

値上げ直後は、並行輸入品や中古市場に価格連動の波が生じます。特に定番モデルは正規改定後すぐに相場が引き上げられる傾向が強く、数週間以内に「定価以上」で取引されるケースも確認されています。

市場	影響	留意点
並行輸入店	旧仕入れ分は一時的に価格優位だが、数週間で新定価に連動	保証範囲・真贋保証を必ず確認
中古市場	定番モデルは正規価格上昇に連動して相場が上がる	鑑定書・付属品完備が価格維持に直結
オークション／個人取引	短期的に出品増加、値付けが不安定	信頼性の低い出品者は避けるべき

特に「LOVE」「トリニティ」「パンテール」などは需要が集中しやすく、中古相場が正規価格を上回る事例もあります。

② 偽物リスクの高まりと見分け方

値上げ後は模倣品（スーパーコピー）の出回りが加速する傾向があります。需要の急増と価格差の拡大がその背景にあり、特にオンライン取引や個人間売買ではリスクが高まります。

チェック項目	正規品の特徴	偽物の典型例
ロゴ刻印	均一でシャープ、深さも一定	にじみ・ずれ・浅い刻印
重量感	貴金属ならではの重み	軽い、金属臭がある
石の留め	均等で精緻な爪留め	爪が荒い、石が傾いている
付属品	保証書・箱・冊子の印刷品質が高い	印刷が粗い、欠品が多い
販売ルート	正規ブティック／信頼ある正規代理店	極端に安いEC、匿名出品

リスク回避のためには、正規チャネル優先が最も安全です。中古購入の場合は「鑑定書」「付属完備」「販売者の信頼性」を必ず確認しましょう。

8. 他ブランドの2025年値上げ動向との比較

カルティエの値上げは単独の動きではなく、2025年は多くの高級ブランドが同様に価格改定を行っています。ここでは代表的なブランドとの比較を通じて、ラグジュアリー市場全体の流れを整理します。

① シャネル値上げ 2025

シャネルは2025年8月1日に全商品平均約2.3%の価格改定を実施しました。特に定番バッグ「クラシックフラップ」や「2.55」、シューズ・アクセサリーも対象となり、カルティエ同様にブランド価値維持のための改定と見られます。

モデル	旧価格	新価格	改定率
クラシックフラップ（M）	¥1,340,000	¥1,370,000	+2.2%
2.55（スモール）	¥1,260,000	¥1,290,000	+2.4%
クラシックローファー	¥152,000	¥156,000	+2.6%

② ティファニー値上げ 2025

ティファニーは2025年6月に価格改定を実施し、平均3〜5%の上昇となりました。特に婚約指輪やアイコニックな「Tコレクション」が値上げ対象となり、為替と原材料費の高騰が背景にあります。

モデル	旧価格	新価格	改定率
ソリティア エンゲージメントリング（Pt×ダイヤ1ct）	¥1,980,000	¥2,080,000	+5.0%
Tスマイル ネックレス（ミニ）	¥148,000	¥154,000	+4.1%
アトラス リング	¥132,000	¥136,000	+3.0%

③ ブルガリ・ハリーウィンストンとの比較

ブルガリは2025年7月に平均4〜7%の値上げを実施、ハリーウィンストンも9月に婚約指輪・時計を中心に約5%の値上げが発表されています。カルティエの改定幅（ジュエリー・時計：約5%、アクセ：約7%）はこれらとほぼ同水準であり、ラグジュアリーブランド全体が一斉に価格水準を引き上げていることが分かります。

ブランド	対象カテゴリ	改定時期	平均改定率
ブルガリ	ジュエリー／時計	2025年7月	+4〜7%
ハリーウィンストン	婚約指輪／時計	2025年9月	+約5%
カルティエ	ジュエリー／時計／アクセ／修理	2025年9月	+5〜10%

9. FAQ｜カルティエ値上げに関するよくある質問

値上げに関して消費者から寄せられる代表的な質問を整理しました。購入タイミングやサービス利用時の注意点を事前に確認しておくことで、安心して判断できます。

質問	回答
Q1. 新価格はいつから適用される？	2025年9月10日（水）0:00以降。店舗は開店時点から、オンラインはサイト反映後の決済時点で新価格が有効。
Q2. 取置きや予約中は旧価格で買える？	原則として全額決済完了時点の価格で確定。内金や予約のみでは新価格が適用される可能性あり。
Q3. オンラインでカートに入れた価格は維持される？	カート保持は価格保証ではない。注文確定（支払い完了）前に価格が切り替わった場合、新価格が適用される。
Q4. 修理やサイズ直しはどうなる？	受付時点の価格が適用される。改定前に受付完了すれば旧料金が適用されるケースが多い。
Q5. 人気モデルの在庫はどうなる？	「LOVE」「トリニティ」「パンテール」「タンク」などは改定直前・直後に在庫逼迫や納期待ちが発生しやすい。
Q6. 免税や海外購入はお得？	免税で消費税分（約10%）が軽減される場合あり。ただし為替リスクや国内アフターの制限を考慮する必要がある。
Q7. 中古市場や並行輸入はどう変わる？	正規改定後は数週間以内に連動して相場上昇。特に定番モデルは「定価超え」で流通するケースもある。
Q8. 偽物リスクは増える？	値上げ直後は模倣品の流通が増加。購入は正規店優先、中古は鑑定書・付属品完備を必ず確認。

10. まとめ｜カルティエ価格改定を前に今できる最善策

カルティエの2025年9月10日からの価格改定は、ジュエリー・時計で約5%、アクセサリーで約7%、修理サービスで約10%という大きな影響を持つ動きです。人気モデルは在庫が逼迫し、中古市場も連動して値上がりする見通しです。

• 改定日程：2025年9月10日（水）から新価格適用。決済完了時点で価格が確定。
• 改定幅：ジュエリー・時計は約5%、アクセサリー約7%、修理サービス約10%。
• 人気モデル：「LOVE」「トリニティ」「パンテール」「タンク」などは在庫切れ・納期待ちが予想される。
• 中古市場：定番モデルは値上げ後すぐに相場が上がり、正規価格を超える取引も出やすい。
• 偽物リスク：需要急増に伴い模倣品が増加。正規チャネル・信頼ある販売店を優先すべき。

今できる最善策は3つ。
① 欲しいモデルを早めに決めて在庫を確保すること。
② 決済は改定日前に完了させること。
③ 購入は必ず正規ブティックや公式ECを優先し、安心できる取引を選ぶこと。
これらを実行すれば、値上げの影響を最小限に抑えながら、カルティエのジュエリーや時計を最適な条件で手に入れることができます。